眼差し
春、つつじの時期に
実家を訪れた89歳のご婦人が留守宅の庭で感じた光景を詩にし母に贈ってくれたようです。
父の法事の時に嬉しそうに母が皆に読んできかせてくれました♪
眼差し
気がつけば そばにトラ猫が来ていた
お前 ここの「にゃんこ」か?
名前は?
「にゃあん」とも言わず
いと静か。
ああ あって
「今 留守だよ」
そんな眼差しをのこして行っちゃった。
「たいくつだナア~」
「ひまだナア~」
そんな足取りで~~。
うららかな春の昼下がり
庭のつつじが美しい。
待つほどに寂しさつのる山つつじ
美智子作
関連記事