対馬山猫ロマン
今回の旅の一番の目的
対馬野生生物保護センターへ向かう片道2時間の楽しいドライブで~す♪
万関橋は明治33年、日本海軍が艦船の通り道として人工的に開削した瀬戸は、交通の要所として現在橋が掛けられています。
海沿いから一転、山道を走ります。。
少し車を止めて紅葉狩りも楽しみました♪
トンネルを潜ると
ツシマヤマネコの生息を脅かす
交通事故、注意看板が目につきます。
西表島でもイリオモテヤマネコ交通事故対策がなされています。
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人にもヤマネコにも優しい道路づくりをめざしてほしいです。。
《三頭のヤマネコの死が教えてくれたこと》
それは一頭のヤマネコの交通事故死の重さを痛感した瞬間だった。
2006年3月29日、上対馬町三宇田の市道上でツシマヤマネコの交通事故死体を見つけたとの連絡が入った。
すぐさま現場に向かい、死体をセンターに持ち帰った。
交通事故では健康なヤマネコが死亡する場合が多く、いつも悔しい思いで死体に向き合う。
せめて、その死を無駄にしないためにできるだけ情報やサンプルを集めたい。
外部計測やFIVなどのウイルス検査、さまざまな研究のためのサンプル保存などおこなってきた。
その一環として神戸大学の楠比呂志教授の協力を得て、生殖子(精子や卵子)の保存もおこなっている。
この事故で死亡したヤマネコは成獣のメス。
いつものとおり卵巣を摘出するためにお腹を開いた瞬間、作業をしている私たちに衝撃が走った。
お腹の中には二頭の胎児がいた。妊娠一ヶ月程度だろうか、順調に大きくなってきている途中だった。
一件の交通事故で三頭のヤマネコの命が奪われた。
初夏には親子連れで仲良く歩いている場面を想像すると、見るに耐えられない思いだった。
この母ヤマネコが将来産むかもしれなかった子孫の事も考えると、この事故がヤマネコ全体に与えた影響はもっと大きいはずである。
〈改訂版〉ツシマヤマネコ
対馬の森で、野生との共存をめざして より引用
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